●シームレスな世界
先日のニュースに「人がコンピューターウイルスに感染した」という記事が出ていました。
そんな馬鹿なと思いつつ、記事を読み進めるとなるほど…人の体内に埋め込まれたコンピューター(ICチップ)がウイルスに感染したという記事でした。
まぁICチップだけじゃなく、最近では誰もが携帯端末を持っていますから、Wi-FiとかモバイルWiMAXが一般的になればそういうのを介して爆発的にウイルスが感染する…それこそ人(の持っている端末)から人(の持っている端末)へ感染し続ける事態も出てくるかもしれませんね。そうやって考えると、ネット接続がシームレスな世界というのは便利ではありますが、怖い世界とも言えます。
クラウドも同じです。クラウドを導入する企業も増えているようですが、これも同様にプライベートとパブリックがシームレスになりますので、色々な危険性が今まで以上に増します。トレンドマイクロの社長は「クラウドではセキュリティの考え方を変える必要がある。アウトサイドイン(外側の脅威から守る)ではなくインサイドアウト(安全な内側の構築)で考えなければいけない」と言っていますが、どこまでが安全でどこからが危険なのかクラウドでは境目がわかりません。今まで以上に慎重にセキュリティを考えていかなくてはいけないでしょう。
シームレス(境目がない)というのはある意味便利です。でもある側面では、シームレスである事が危険なのです。そこを十分に理解した上で、新しい技術を上手に使っていきたいですね。
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