●カルイオモイ
「綸言汗の如し」という言葉があります。綸言っていうのは皇帝の発言という意味です。そして、汗はいったん体から出たら二度と体には戻らないという事を指しています。つまり、高い地位にある人の言葉は、決して後から取り消したり、訂正できないという事なんです。
以前にも書きましたが、トップの言葉っていうのは「重い」はずなんです。それはどんなトップでも同じです。日本のトップでも、大企業のトップでも、零細企業のトップでも…。組織の一番上の立場になる人は全て、自分の言葉の重みに気を遣う必要があるのです。じゃないと、言葉が軽くなってしまいます。
トップ足るもの言葉に重みがなくなったらおしまいです。これでは信頼されませんし、信用されません。その人の発する言葉が少しでも信じられなくなってしまったら、人は決してついてこないでしょう。
もちろん、完璧な人間というのは存在しませんので、後から訂正する事はあるでしょう。でも、何の考えもなしに「軽い言葉」は決して発するべきではないのです。それがトップ足るものの責任です。
要は「責任」という重みなんですね。それをしっかりと感じている人は、自分の言葉の重さも感じているはずです。トップであるならば、自分自身が軽く見られないようにしたいですね。
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