●適正規模
先日参加させて頂いたお客様の社長就任祝賀会で、会長(先代社長)が「会社の成長」についてお話になられていました。「会社には大きな成長や急激な成長は望んでいない」「どんな市場にも適正規模というものがあるから、適正規模の成長が出来ていけばいい」とのお話でしたが、思わず大きく頷いてしまいました。
会長が今までされてきた会社経営はまさに僕が目指す所と共通点も多く、見習いたい経営者の一人です。つい先日も「年輪経営」という記事で書かせてもらいましたが、会社が急激に大きくなってもあまり良い事はありません。
そういう意味ではこの「適正規模」という言葉はまさにツボでした。大きすぎず小さすぎず、市場規模に合わせた大きさで適度に成長していく…これこそが成長を長く続けていく秘訣だと思います。大きく成長してもその後に成長が落ち込んだりする波のある成長よりは、少しずつでもいいので確実に右肩上がりに成長していけるといいですね。
中でも重要なのは売上高よりも経常利益です。増収増益でなくても減収増益でもいいんです。まぁ利益だけを追い求めてもうまくいきませんので、その辺のバランスが経営感覚になってくるんだと思います。まぁこの辺は実践で磨いていくしかないですね。
ビジネスではスピードが重要ですが、会社の成長を考える場合には少しスローペースでも確実さを求めた方がいいような気がしています。
<< 前の記事(泥む) | 次の記事(禍)>> |