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2011年05月27日

●客家の教え

中国には「客家」と呼ばれる人達がいます。(孫文や小平なんかも客家だったそうです。)「客家」には政治や財界で成功する人が多いのですが、それは「客家の教え」なるものが口頭で伝え続けられていくかららしいです。

小さなコミュニティーを作り、衣食住を共にし、小さいうちから一緒に「客家の教え」を学んでいくそうです。まぁ子どものうちは学んでいる意識が薄いんだと思いますが、まるで「当たり前」のようにその感覚が身についていく事と思います。


実は僕らも昔はそうだったのではないでしょうか?当然のようにおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に住み、地域との交流もたくさんあって、年配の方と話す機会も多かったはずです。そこで学んだ「おばあちゃんの知恵」的な事も多かったと思います。客家人の場合はそれが「成功のための秘訣」というだけであって、やっている事は昔の日本と同じような気がします。

そんな「客家の教え」ですが、一族に口頭で伝わるだけですからあまり内容は分かっていません。でも、小さな民族一派から18の教えが外に出てきているそうです。そこで、ここで少し紹介させてもらいます。

1.運は親切をした相手の背中から来る
2.許すことを知れば運命は変えられる
3.退却は重要な才能なり
4.何を始めるかに最も時間を費やすべし
5.ビジネスには大義名分が必要なり
6.準備していなかったチャンスはリスク
7.小さい約束こそが重要なり
8.家族を蔑ろにする者は成功せず
9.お金に使われず、お金を働かせるべし
10.五十人の仲間が成功の核心となる
11.金鉱ではスコップを売るべし
12.安売りには必ず終わりがやってくる
13.嫉妬は成功の敵、愛嬌は成功の素
14.物事は因数分解して考えよ
15.汗ではなく考えることこそが富を生む
16.笑顔はコストゼロの最良戦略
17.「ありがとう」は必ず声に出すべし
18.欲望に忠実になるためにこそ禁欲的に

これはわかりやすい教訓ですね。それぞれの詳しい説明は避けますが、ある程度の経営者であればひとつひとつの裏にある内容がよく理解できると思います。あと、違う民族一派だと思いますが、「百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず」というのもあります。(「客家大富豪 18の金言」という本もありますので、興味がある方は一度読んでみるといいかもしれません。)

客家だろうがなんだろうが、「良い教え」というのはどんどん取り入れていくといいです。それは先代の残した「人類の智恵」であり「教訓」のはずですから…。





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