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2011年08月10日

●考える力

先日「PISA(学習到達度調査)」なるテストの事を知りました。これは読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーについて調査をするテストらしいのですが、分かりやすく言えば「社会に出てから役立つ能力」をどれくらい身につけているかって事です。

2009年は上海が3つ全てで1位を独占したそうですが、先日上海の学校の授業風景を見ていて「なるほど」と思いました。上海の学校では何もかもを「自分で考えさせよう」とするんですね。次々に質問を浴びせて、どんどん頭の中のシナプスをつないでいくんです。これは「次」を考える力が身につきますよね。


知識というのは、見て覚えただけでは単なる「知識」です。でも、自分で考え辿り着いた結論と言うのは単なる知識ではなく、もはやそれは「経験」なのです。マトリックスでも出てきましたが、「道を知っている」事と「道を歩く」事は違うのです。

もちろん「知識」も必要ですよ。特に人生では「知識」と「経験」を結び付けて生きて行く事が大切ですので、本来ならばそういう事を学校が教えて欲しいですよね。今の学校は試験に通るだけの勉強を教えているようなものですので、これでは「考える力」というのは身につきません。本当に必要なのは「自分で考える力を育てる」事…これこそが、人生で役立つ力なのです。

試験の成績が全てではありません。どちらかというと社会に出てからの時間の方が長いのです。だからこそ、子供たちには「社会に出てから役立つ能力」をしっかりと身につけて欲しいと思います。





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