●ドライ&ホット
先日ある経営者の方とお話をしていて、経営ではあくまで採算を計算しなければいけない部分と、採算度外視でも動かなくてはいけない部分があるという話になりました。確かにそれはその通りで、ビジネス的な視点でドライに動かなくてはいけない部分と、想いの部分でホットに動かなくてはいけない部分があります。
曖昧な希望的観測だけの場合は、あくまでドライに判断する必要があります。トップが目測を誤るとそれはそのまま会社に跳ね返ってきますから、そこはドライに対応しなければいけません。逆に縁などが絡む場合は、どちらかというと採算を考えてはいけません。そこから派生するつながりの方が大事だからです。
ビジネスでは経営的な視点も想いの部分も、両方ともが大事な要素です。ただ、どちらに比重を置くかはその時の状況によって大きく変わります。理論(頭)で判断する場合も必要だし、感情(心)で判断する場合も必要です。
ただ、いずれの場合も「先義後利(せんぎこうり)」の考え方は必要なのかなとは思います。利益を追い求める事はもちろん大切ですけれど、信頼を追い求めれば利益は自然とついてくると思うんですよね。
理論的な思考も感情的な思考もどちらも間違いではないし、どちらが正しいと言うものではありません。重要なのはバランスではないでしょうか?
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