●トップを狙え
先日駒ケ岳に登山した時、山小屋に山の高さが書かれたタペストリーが貼ってあったんです。そこで、以前に聞いたお話を思い出しました。
皆さん、日本で一番高い山は知っていると思います。「富士山」ですね。でも、日本で二番目に高い山は知っているでしょうか?答えは「北岳」なんですが、これは山好きじゃないと知らないと思います。で、日本で三番目なんて誰も知らないと思うんですよね。
つまり、人の記憶なんてその程度なんです。一番は覚えてもらえても、二番目、三番目になるとなかなか覚えてもらえないんです。
とすると、名前を覚えてもらうためにはトップを狙う事が必要なケースも出てきます。オンリーワンも大切だけど、名前を売るという事に関してはオンリーワンよりナンバーワンが大切…というか話が早い場合もあるって事ですね。
で、これはどんな単位でもいいんです。日本一じゃなくても、県内一でもいいし市内一でもいい。付加要素を追加して切り口を変えてもいいんです。例えばハンバーグ屋さんだったら、「ミンチの黄金比率だったら日本一」とか「デミグラスソースで使っている材料の多さなら県内一」とかでもいいんです。
大事なのは「何かでトップ1」であるという事実だけで、実は内容については何でもいいんですよね。覚えておかなくてはいけないのは、一番目と二番目では記憶の残り方に大きな差が出るって事…反応を取るためにはオンリーワンも大切ですけど、名前を売る時期にはナンバーワンを狙ってもいいのかもしれませんね。
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