●起業家と二代目
先日、ある方と「起業家」と「二代目」についての話になりました。その方は二代目の方でしたが、「起業家と二代目は全然違う」というお話でした。
確かに「起業家」と「二代目」は似ているようで異なります。背負っているものもそうですし、自由度もそう、精神的なもの(スピリッツ)も細かい意味では違うのかもしれません。
起業家は「はじめの一歩」さえ踏み出してしまえば、あとは結構自由度が高いです。何もかもが自分の責任ですから、判断も選択も自分の考えだけで進んでいく事が出来ます。全てが0からのスタートなので失うものが無いんですよね。
でも、二代目は既にあるものを壊すわけにはいかないんです。時代に合わせて変化しなくてはいけない部分があるにしても、スクラップ&ビルドというわけにはいきません。既にある道も尊重しつつ、新しい道も模索していかなくてはいけないんですよね。それが二代目のジレンマであり、難しい所だと思います。
弊社のお客様には二代目の方もたくさんいらっしゃいますが、その気苦労は見て取れます。でも「現状維持」で安穏としているのではなく、「変えよう」という意識の強い人が多いので助け甲斐はありますね。そういう意味では起業家と似ている部分もあるのかもしれません。ただスタート地点が違うだけで。
いずれにしても、「危機感」を持っていない人はダメです。「起業家」だろうが「二代目」だろうが「会社員気質」ではいけませんし、どこかに「フロンティアスピリッツ」は持っていたいものです。「守られる側」ではなくて「守る側」に居るという事も強く認識しておく必要がありますね。
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