●忘れない
東日本大震災より1年経ちました。1年経ったからなんだというわけでなく、あの日から今日まで時間が1年分経ってしまっただけです。今も苦しんでいる人たちから見れば、決して節目なんかではないはず…。
1年経ってもまだ原発問題は収束せず、復興計画も遅々として進んでいません。国の対応にふがいなさを感じると共に、自分たちで出来る事を常に考えておかなければいけないと感じています。
その中で一番心がけておかなければいけない事は、「忘れない」事と「続ける」事です。昨日は僕らも地震発生の時間に家族で黙祷をしましたが、自分たちの次の世代にも1年前に起こった事をしっかりと伝え、そして又次の世代にも伝えていってもらわなければいけません。
そして、最も重要な事は支援もきちんと継続していくって事です。震災直後に比べれば募金の集まりも悪いでしょうし、それが当たり前かもしれません。でも、常に東北の地に心を馳せていれば、その差は少なくなるはずです。募金に限らず、自分たちに出来る事を「続けていく」って事も忘れないようにしたいですね。
これだけ大きな震災だったので感じている人も多いかもしれませんが、「死」と「日常」は隣り合わせです。災害に限らず事故や病気も含めて、これらは突如としてやってきます。高齢になるまで死なないなんてのは幻想でしかありません。だからこそ、1日1日を大切に、懸命に生きなくてはいけないんですね。
以前にも少し書きましたが、時は平等であり不平等です。「今」を生きている事の幸せを噛みしめつつ、時を無駄にしないで過ごしていきたいものですね。
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