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2012年06月13日

●経験と思考

人間としての深みを増させるには、とにかく様々な「経験」をするといいです。もちろん学習や読書をして知識をつける事も経験ですし、何かを実際に体験する事も経験です。

ただ大事なのはインプットだけでなく、インプットしたものを噛み砕いて理解し、腑に落とした後でアウトプットする事です。まぁアウトプットまで行かなくても、得た知識を元に自分で「考える」という事は大事です。


孔子の論語に「学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」というものがあります。これは、人から学んだり多くの本を読んでも自分で考える事をしなければ本当の力にはならない、又一人で考え込むだけで広く学ばなければ考えが偏ってしまう危険がある…という事を示しています。

これは確かにその通りで、知識は得るだけではダメだし、自分自身の考えに頼るだけでもいけません。得た知識や経験は大いに活用し、そこに「自分で考える」という行為を加える事によって、より良いアイデアが生まれたりもします。つまり、これらは両輪なんです。

例えば何か参考に出来るビジネス本があっても、「読んだ」という行為自体に満足してしまっている人は多いのではないでしょうか?でもその内容をしっかりと腑に落とし、実際に自分のビジネスに応用する事で初めてその本は生きてくるのです。

知識は得ただけでは単なる「知識」にしか過ぎません。しかし、得た知識に自分の考えを加え自分に生かす事で、それは「智恵」に変わります。知識を得る際には、知識を「得る」事を目的とせず、知識を「活用する」事を目的としたいですね。





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