●お客様のタメに
「カスタマー・マイオピア」については以前に少し書きましたが、本当にお客様の事を思うのであれば「カスタマー・マイオピア」からは脱却しなくてはいけません。
「お客様のために」とか「顧客第一主義」とは、企業理念などでよく使われる言葉です。しかし、そういった企業が本当の意味で「お客様」の事を考えているかといえば、そうとは言えない事例も多いです。
お客様に対して価格以上の価値を提供する事が企業の務めです。そのためには、お客様に振り回されるのではなく、お客様をより良い方向に導いてあげる必要があります。ただ単にお客様の言いなりになるのではなく、自社の価値を徹底的に追及した上でお客様に提案してあげる事が必要なんです。それこそが「お客様のため」になるんです。
それを勘違いして、「100人のお客様がいたら100人の要望を全て叶えてあげる」事がお客様のためになると思っている企業も多いんです。それはそれで大事なことですけど、全てを追ってしまってはいけません。お客様は「自分の要望」よりも「より良い提案」の方を優先します。
本当にお客様を大事にするためには、お客様を追わない努力も必要です。自社の価値が何であるかをはっきりと意識し、それをしっかりとお客様に提供できれば、それが「お客様のため」になります。
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