●柔らかさと豊かさ
アップルの日本法人元社長である前刀禎明氏が「顔の柔らかさは頭の柔らかさ、表情の豊かさは想像力の豊かさ」という事を言っていました。確かにその通りだと思います。特にアップルの独創性というか、「よくあんなものを思いつくな」という奇想天外なアイデアやデザインは、豊かな想像力がないとできないような気がします。
逆に考えると、頭を柔らかく、想像力を豊かにするためには、顔や表情を柔らかく豊かにすればいいんですが、大人になればなるほどこれが難しくなってくるんですよね…表情が凝り固まってくるというか、まぁこれが思考の固さって事なんでしょうね。
息子なんかもそうですが、子供は無邪気です。表情は豊かだし顔も柔らかいです。凝り固まった考えなんて持っていないし、可能性しかないんです。まさにこれこそが「発想」の原点だと思います。
けれど、成長と共に様々な知識を得てたくさんの経験を積む事によって、いくつもの「現実」とぶつかります。そうするとそのうち、「普通」の「当たり障りのない」考えしか浮かばなくなっちゃうんですよね。仕方のない事とも言えますが…。
経験を積む事は大切な事だけど、もしかしたらそれによって大切な何かを少しずつ失ってしまっているのかもしれません。…とすれば「こども心」を忘れない事が対抗策の一つであり、いつも表情を豊かに、顔を柔和にしている事が大切なのかなと思います。
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