●残すもの
人は死んでしまったら、何も持っていけません。お金をいくら貯めたって持っていけませんし、財を築いたってそれは置いていくしかありません。地位や名誉さえも持っていけないんです。
宗教的な話をすると、「積んだ徳」や「磨いた魂」を持っていいけるという人がいるかもしれませんが、それは又別な話…物質文明である現代の尺度では、「持っていけるものは無い」のです。
じゃあどうすればいいかと言いますと…「残せばいい」んです。これは、何も財産とかお金を残せという話ではありません。「想い」を残すって話です。自分の想いを託せる人に、想いを繋げばいいんです。きちんと想いが伝わっていけば、きっと時代を超えて受け継がれていくはずです。
「死生観」という記事でも少し書きましたが、残った人に覚えておいてさえもらえれば、きっとその人の中ではずっと生き続ける事になります。忘れ去られた時が本当の死なんですね。
そういう意味では、「残された人の記憶に残るような事をしてきたかどうか」というのが重要であり、「自分の生きた証が他の誰かの人生の参考になるかどうか」っていうのが大事なんではないでしょうか?そして、それが「残す」って事なんだと思います。
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