●牽引と統制
何か物事を進める場合には、熱い志を持って皆をグイグイ引っ張っていく牽引役の人が必要です。要はリーダーシップを持った人ですね。少しくらいワンマンでもいいので、とにかく皆を巻き込んである1点へ向かっていくような、そんな力を持った人がいないと計画が途中で止まってしまう可能性も出てきます。
反対にブレーキ役も必要なんですよね。牽引役の人は時として暴走しがちになるので、冷静に判断してそれを防ぐ役目を持った人がいないと、計画が違う方向に行ってしまう可能性も出てきます。
要は調整役であり統制役ですね。実は組織ではこれが一番重要じゃないかと思います。まぁだいたいこういうのはNo.2が担う事も多いんですけど、トップというのは大きな指針しか示さない事も多いですから、それを噛み砕いて取り仕切り、皆をまとめていくような人がいないと計画は途中で崩壊してしまいます。
「想い」は大事な部分ですけど、想いだけじゃダメなんです。どんなに素晴らしい想いでも伝わらなければ意味がありませんし、その想いに共感してもらって動いてもらわなければいけないわけです。そういう意味では、その間に立つ人間の役割が非常に大事ってことがわかると思います。
トップの描く方向に皆を導き、時にはトップでさえも操る緩衝役…トップが「想い」だけで突き進むためには、それを形にしてまとめられる人が必要って事ですね。
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