●過程→答え
どっかのCMでありましたが、算数の勉強を日本では「4+3=□」とやります。でも、どっかの国(イギリスだったかな?)では「「□+□=7」とやるんですね。で、CMでは「子供の数だけ答えがある」と持って行くんですが、この教え方って全てが同じ答えになる日本とは違っていいなと思ってたんです。(先生の丸つけが大変でしょうけどね。)
でも、先日ある会合で韓国の学生の方を受け入れている会社社長の話を聞いて、少し考えが変わりました。
どうやら韓国も「□+□=7」の教え方らしいんですが、この考え方ってどうしても「答えありき」になっちゃうらしいんですね。答えを先に知りたがって、過程は後回しになっちゃうらしいんです。
例えば日本へ何か技術を習いに来ても、まず結果を得ようとするらしいです。重要なのは「何故そうなるか」っていう過程を学ぶ事にあると思いますし、モノゴトのバックボーンを理解しなければ本当の意味での理解には繋がりません。結果、中身を完全に理解しないまま、表面だけ真似る形になっちゃうんですね。…でもそれは「習得」ではありません。単なる「猿まね」です。
最初に結果ありきの教え方が悪いと言っているのではありません。ただ、途中の式を解いたからこそ答えが出てくる…答えが先にあるんじゃないっていう事をしっかりと教え込まないと、なんでもかんでも誰かに答えを教えてもらおうとして、自分で解こうというチャレンジスピリッツも薄れるんじゃないかと思います。
「過程」があるから「答え」が出る。決して、先に「答え」があってそこに「過程」を結び付けるわけじゃないんです。本質を理解するためには、やはり「式を解いて答えを求める」日本式の教え方がいいような気がします。(その後の応用としては頭の体操になっていいと思いますけどね…。)
<< 前の記事(生き残るためには) | 次の記事(脳を騙す)>> |